佐藤繊維による新ブランド「satosenistandard」

糸づくりを始めてから90年、ニットウェアをつくり続けて55年。
佐藤繊維が手がけるスタンダード・デイリーウェアブランド「satosenistandard」。

長年のものづくり、そして世界有数のブランドたちとの取引によって培ったノウハウを凝縮し、私たち佐藤繊維のスタンダードライン「satosenistandard」は誕生しました。

糸、そしてニットの良さを再認識できるような開発を進めてきた結果、
私たちがたどり着いたのは、毎日気兼ねなく着られる「ニットらしいニット」でした。



第1弾となる今回は、佐藤繊維の得意とする原料のブレンディングと特殊な製法により実現した
「やわらかく、ふっくらとした暖かみのあるウール100%の糸」の魅力を十二分に引き出したミドルゲージのユニセックスセーター。

シルエットにこだわり抜いたプレーンタイプと、力強さと可愛らしさをあわせ持つケーブルタイプの2アイテムを展開します。

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「satosenistandard」のウール


ウールの産地は誰もが知るオーストラリアの他にもニュージーランド、イギリス、南アフリカ、中国、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイなど
世界中に分布しており、そのキャラクターもさまざま。
ヒトの髪の毛と同じように、ウールの毛質も硬いもの、柔らかいもの、太いもの、細いもの、長いもの、短いものとそれぞれです。
そのどれが一番良いというものではなく、それぞれが個性。
例えば、アウターに使用するウールには「強さ」が求められ、柔らかいウールを使えば型崩れを起こしやすく、
綺麗なシルエットを維持することが出来ません。

一方で素肌に近いインナーに使用するウールには「柔らかさ」が求められ、硬いウールを使えば着用時にチクチクとした不快感が出てしまいます。
「ニットらしいニット」であるミドルゲージのセーターとしてsatosenistandardが目指したウールは、
「型崩れせず、綺麗なシルエットを維持しながらも着心地の良いもの」。
そんなウールはなかなか見つけられなかったものの、佐藤繊維のブレンディングにより最高の原材料を生み出すことが出来ました。

まず着目したのは力強さ、ハリコシ、そして嵩高性に優れたブリティッシュウール。
そのキャラクターは生まれ持ってのものであり、糸の製造によってこれらの性質を付け加えることは出来ません。
一方その特徴はTシャツの上から着用した際に、良い着心地をもたらしづらいという点も持ち合わせています。
そこでブリティッシュウールと同じようなキャラクターを持ちながらも、
少し柔らかな毛質を持った南米ウールを絶妙な配合でブレンドすることで出来上がったのが、この特別なウールです。

 




「satosenistandard」の糸づくり


この特別なウールを用いた糸作りでは

「撚る」ということに細心の注意を払いました。
糸は撚りを入れれば入れるほど強くなり、

そして硬くなりますが一方で撚りの入りが

甘すぎれば切れてしまいます。
編むという工程に耐え切れる強さを持たせながらも

柔らかさを最大限にまで引き出す「撚り」を求めた

私たちは現在は既に生産が終了している古い

特殊紡績機に数多の改造を加え、そして調整を

繰り返すことによって糸を完成させました。

「SHION(シオン)」と名付けられたこの糸は

一見なんの変哲もないように見えるものの
各産地のウール、ブレンディング、紡績それぞれの

経験知識、ノウハウを集結させたからこそ

実現できたものと言えます。

 



ブラックヘアーはブリティッシュウールである証

 

 

もともと、真っ白い羊は存在しませんでした。

マーケットでは綺麗なホワイトカラーのウール製
セーターが数多く流通していますが
それは人の手によって生まれたもの。

発色の良い色に染める為には、より白度の高い

「白」が求められます。
元の「白」が黄ばんでいれば、 染めた際に

くすみが出る為です。

白度の高い白への需要に応えるべく
羊農家たちは長い時間をかけて交配を繰り返し、
より白度の高い毛を持った羊たちを作り上げました。

その一方で、伝統を重んじるイギリスの羊農家達
は羊に対するスタンスが異なります。
それは「原種を守り続ける」ということ。

彼らにとって「交配」は
原種に対して異なる血を入れることにつながります。

ずっと昔から存在する羊の原種それぞれを守ることは
彼らの使命であり、その使命を全うする為に
彼らが「真っ白い羊」を目指すことはありませんでした。

その伝統的な考え方が今でも受け継がれていることから、世界中がメリノウールという一つの品種で溢れている中、イギリスには今日でも40種にも及ぶ純粋種が存在します。
私たちヒトの髪の毛も、黒髪の中に茶髪が混ざる時もあれば、白髪も生えます。それがヒトにとっての自然であるように、「伝統」と「自然」を最優先に考えられたブリティッシュウールにブラックヘアー(黒い毛)が混ざることも、なんら不思議なことではありません。

真っ白いウールが原材料として大多数を占める現在、ブラックヘアーが混ざることは敬遠されることもあるかもしれませんが、「satosenistandard」はイギリスの羊農家、そしてブリティッシュウールに対する敬意を表する為にウールからブラックヘアーを取り除くことはしません。それこそが、「ブリティッシュウールの証」であるからです。






「satosenistandard」のセーター

シーズンによって生まれる新しいトレンドアイテムを楽しむこともファッションの醍醐味ではあるけれど、
毎日着たくなるような、いつも手にとりやすいような、そんなセーターがあったら。
コンセプトは「スタンダード・デイリーウェア」。
デイリーウェアとしていつでも着られる存在であるからこそ、ディテールひとつひとつに至るまでのこだわりを詰め込んだのがsatosenistandardのセーターです。



プレーンタイプ




シンプルであるからこそディテールが目立ち、シンプルであるからこそごまかしがきかないプレーンのセーターは、ミドルゲージの中でも編み目の少し大きな5ゲージを採用しました。
「SHION」の特徴であるふくらみ感はこの編み目 の大きさでこそ活き、編み上がった後の洗い加工で糸は編み目それぞれいっぱいにまで膨らみ、ふっくらとしたニットウェアに仕上がります。

 

SHION ミドルゲージ プレーンセーター

 


ケーブルタイプ



 

「SHION」はふくらみ感の他にも、弾力性の高さとハリコシの強さを持っています。
その特徴をプレーンタイプとは別の形で表現したのが、このケーブルタイプです。
他のウールでは見られない、でこぼことした立体感溢れるこのケーブル柄は、SHIONを使っているからこそ実現できたものです。
ミドルゲージの中では編み目が少し小さな7ゲージを採用することで、
小さな編み目に抑え込まれたSHIONが反発するように浮き上がります。

 

SHION ミドルゲージ ケーブルセーター

 


 



老若男女誰もが、毎日着たくなるようなデイリー・スタンダードウェアを目指して。
ジャストサイズでかっこよく、オーバーサイズでリラックスタイムにも。
年齢、性別、サイズに捉われず、自由にニットウェアを楽しんで欲しい。
そんな想いで、私たちはsatosenistandardのセーターをつくっています。

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